チベット映画特集
7月7日より九条のシネ・ヌーヴォでチベット映画祭が開催されます。
同日に未見の作品が3本上映されます
『オロ』
2012年/日本/108分
監督:岩佐寿弥◎音楽:大友良英◎撮影:津村和比古◎編集:代島治彦◎整音:滝澤修
チベットからインドへ亡命した少年の3年間を追ったドキュメンタリー。6歳の少年オロは母親に背中を押され、ヒマラヤを越えてチベットから亡命。インド北部の町ダラムサラで、チベット亡命政府が運営する「チベット子ども村」に寄宿し、勉学に励んでいる。チベットを出てから一度も会えていない母に思いをはせ、さまざまな人々と触れ合いながら、「なぜ母親は自分を異国の地に行かせたのか」という疑問への答えを探し続けるオロ少年の姿を映し続ける。チベットの少年と日本の老監督が紡ぎ出すこの望郷の詩。
『チベット2002~ダラムサラより~』
2002年/日本/68分
◎監督:岩佐寿弥◎撮影:田宮健彦◎音楽:高橋悠治◎語り:范文雀、和田周
なぜ、ダライ・ラマ14世はインドにいるのか?なぜチベット人は命をかけて亡命し続けるのか?なぜ彼らは故郷チベットに帰れないのか?チベットの受難の歴史をひも解くドキュメンタリー。後半の岩佐寿弥監督によるダライ・ラマ法王へのインタビューでは、さまざまな質問に当意即妙の答えで応ずる法王の魅力を存分に楽しめる。『オロ』の岩佐寿弥監督の「チベットへの想い」を映像化した作品。
『モォモ チェンガ』
2002年/日本/104分
監督:岩佐寿弥◎撮影:田宮健彦◎音楽:高橋悠治◎語り:吉行和子
「モォモ チェンガ」=「満月ばあちゃん」と呼ばれるチベット難民のおばあちゃんは、祖国への望郷を抱きながら、異国ネパールで40年を越える月日を過ごして来た。朝に、昼に、夜に祈る。そんな日々の中、ある日ダライ・ラマ法王に謁見する機会が巡ってくる。彼女は法王に向かい、これまで口にしたことのなかった本当の心配事を打ち明ける。『オロ』の岩佐寿弥監督のチベット・ドキュメンタリー第一作。
告知 中曽千鶴子