おつるさんは
建造物侵入も威力業務妨害も「無罪」を主張した訳ですが・・・どうやら以下のような事のようです
・許された範囲での抗議活動であり、正当な行為であると認識
・新聞報道(募金詐欺)があったので、抗議すると思って参加したが、道路上から拡声器で抗議してから、代表者が抗議文を手渡す位の事をするとしか認識しておらず、会館に入り込むなんて思ってなかったが、皆が入っていったので、ついつい、付いて行ってしまった。
・徳島教育会館の建物全体が、日教組の建物と思っていたので、1階の受付で案内を受けた事により、日教組が訪問を許可したと認識していた。
・そして、万が一にも荒巻さんや斉さん達が間違った行為に及ぶような事があれば、制止するつもりであった。
・実際に、私は富田氏の体を突いたり、体に触れるなどの行為はやっていない。他人の暴力行為に私は一切、加担していない。
・「富田真由美」と名前を言ったのは、富田と思わしき人物がいたので、確認をしたかった為であり、私は平穏な話し合いを望んでいた。
・事件は13分間であるが、私は遅れて入ったので13分よりも短い
・威力を用いて業務を妨害する行為はしてないし、そのような意図もなかった。
・事務所は施錠されておらず、私は平穏に事務所を訪問している。
それらの主張に対して、検事がそれぞれのおつるさんの主張に対して、反証していく。
そして、「おつるさんの行為は建造物侵入・威力業務妨害を構成する」と・・・
このような流れで進んで行き
ブレノ氏に罰金20万円、おつるさんに罰金30万円を求刑した。
そして弁護人から反論というか、被告人の弁護の主張がなされた。
ブレノさんについては
・荒巻氏や斉さんが、撮影の存在を活動の重要な広報行為として位置付け、ブレノさんの撮影を非常に意識していたとの主張をするが、それとブレノさんの行為が幇助を構成するか否かは別であり、幇助が成立するとするのは不合理であり、ブレノさんはあくまで撮影をしていただけであるので幇助の事実がない
おつるさんについては
・事件から3年を迎える時効寸前での起訴であり、様々な心労負担・経済負担を受けており、それによって既に充分な社会的制裁を受けている
などを・・・
そして最後に裁判官が、被告人に「最後に何か述べたい事はありますか?」と問いかけ
ブレノさんは
「幇助のつもりはない。そのような意思もない。目の前に起きている事を公開する事で真実を世界に提供し、どのような意見があるかは、見た人に任せている。あくまで真実の情報を提供するのが目的。在特会の支持者を増やすつもりはない。富田氏も言ったように『あんな動画を見て支持する人はいない』はずであり、私の動画公開はむしろ在特会の支持を減らすはずです」と言うような事を
そして、最後の締めはおつるさん。
(頑張って、一言一句を書き留めようとしましたが、走り書きのメモになったので、若干、あやふやです)
「出身高校の後輩に秋田美輪と言う拉致被害者がいる。その犯人である朝鮮総連や北朝鮮は許せない。それを支援するのは良くない。決して富田さん個人を責めている訳ではないですが・・・」
「それらの人権啓発をしている。拉致事件の解決の為に頑張っている」
「検事は閉所恐怖症である私を6時間も取り調べました。とても許せない行為であり、許せない不当な起訴だと思います。」
「徳島県検察審査会もおかしい」
「私はクリスチャンで、常に罪を懺悔している。その私が有罪であると言うのなら、覚悟は出来ているから死刑にしたら良い」
「私に対しては我慢するから良いですが、娘や主人の職場に3年間も毎日のようにするイヤガラセの電話とかは止めて欲しい、そして、弁護士の先生は国選の先生ですので、私の弁護をしたからと言って攻撃したりしないで欲しい」
これで、結審し、次回12月25日に判決です。
今回の起訴は、検察審査会による「不起訴不当」の議決を受けて、再捜査した結果「新たな証拠が出た」として、再度検討し、起訴するべき案件であると判断が変わったと言う事になっている。
私個人については、建造物侵入と威力業務妨害で起訴された人間なので、「名誉毀損罪」だけについて「不起訴不当」が出ていた為に、名誉毀損罪についての調べを受けました。
それを勘違いして、19人全員が「名誉毀損罪だけ」の調べを受けたと思っていました。
建造物侵入・威力業務妨害で起訴されなかった人は、その罪への調べをした為に「新たな証拠」が出たと言う事のようです。
この事件を罪刑の均衡の観点から見ると、個人的には納得の行かない部分があります。
別に私が「特に何もせずに、黙って立っていただけ」なのに、逮捕され起訴され有罪判決を受けているのに、私以上に騒いでいた人間が逮捕もされてないとか言いたいのではなく。
私は、事件の活動の最高責任者であり、私が制止しなかったのは、それは私が「あの行動」を認めたからであり、私が制止しなかった以上は、それは私の「やっても良い」の許可があるのと同じです。
なので、当然ですが、事件化された際に最高責任者が責任を負うのは当たり前の事です。
逮捕されたのは、荒巻さん、斉さん、私、中谷良子、慶ちゃん、エリアス君、ブレノさんの7人でした。
自分の逮捕されていた時に、エリアス君も逮捕されたと聞いて、「なんで、エリアス君が逮捕?」と思いました。
次に慶ちゃんについても「事件当時、未成年だった事を考えれば、逮捕はしなくても良いのに・・・」と思いました
ですが、これだけの事件ですから、警察・検察が動画を検証し、事件の真相を捜査する為と言うよりは(事件の真相は動画で分かるから、あまり必要ない)犯行の形態の評価によって、重い人間から(その意味では私は犯行の形態ではなく、事前の謀議や共謀等の捜査目的でしょう)逮捕したと言う事なのでしょう。
その観点に立てば、在特会の大阪支部の運営であった慶ちゃんの逮捕は、止む無しだったのかな?とも思います。
ブレノさんの起訴については、結局の所、「逮捕した人間は不起訴で、逮捕してない人間を起訴したら、逮捕の判断が誤っていた」と言う事になるから、逮捕していないおつるさんを起訴する以上、逮捕したブレノさんを不起訴に出来ない。と言う大人の事情があったのでしょう。
その為に、威力業務妨害の正犯で不起訴になった参加者が沢山いるにも関わらず、「幇助」と言う罪状で無理やり起訴したのでしょう。
仮に「威力業務妨害」で起訴した場合、裁判官の心証によっては「無罪」になる危険があったと言う事なのでしょう。
ちなみに、動画の公開によって名誉が毀損されたとする「名誉毀損罪」の罪で考えれば、ブレノ氏は上位に浮上すると思います。
最終的には、逮捕したブレノさんが罰金20万円で逮捕してないおつるさんが罰金30万円ですが、これも、「ブレノさんは逮捕され20日勾留延長されているから、その分を考慮すれば、おつるさんより、ブレノさんの方をより厳しく罰している」と言う言い訳が出来るって事なのでしょうか?
良く分かりませんが・・・
結論としては、エリアスは逮捕せずに、おつるさんを逮捕してさえいれば、万人が納得出来たって事ですw
【投稿者】川東大了
【注意】最後の意見は、報告ではなく、私の独り言です。