2015年5月11日(月) の予定

維新の党、大阪維新の会、橋下の「大阪都構想」について思う事

まず、私も「大阪都構想」については、専門的に勉強した訳じゃなく、ネット等で情報を得ている程度である。
大阪府や大阪市が巨額の赤字経営なのは周知の事実で、財政の健全化、立て直しの為に「何か手立てを」必要としているのは分かる。
そう言う意味で言えば、橋下は既得権益と真向から戦っていると思うし、実際に、無駄使いを無くす為に様々な政策を採っていると思う。勿論人間のする事なので、中には「それは(文化的にとかの理由で)残しておいた方がいい」と言うようなものも切り捨ててしまったような面もあるが、何か大きな改革をしようとすれば多少なりともの義性はつきものだ。

1000人の人間がいて、殆どの人の利益になるなら幹線道路を敷設したり、河川工事をしたりするのは当たり前だ。その際に5人や10人の人間が「代々住んで来た土地だから、ここから立ち退きたくない」と言う声があっても、5人や10人の為に1000人の人間の利益を放棄するのは全体として見れば「誤った政治」であろう。

小泉元総理も現役時代には「痛みが伴う」「国民にも痛みを分け合って頂く」と良く言っていた。


橋下に対する私の評価は

この人は本物の政治家である。普通の政治家は政治家になる事が目的で、政治家になった後はその座を守る事に必死になって、国民の為の政治ではなく、自分の票に繋がる政治しかしない奴が殆どだ。
本当に国民の為なら「~~するべきだ」と分かっていても、それを主張すれば批判が多く次の選挙で落選するとなったら、それでも構わないとして堂々と主張出来る政治家なんて殆どいない。
しかし、橋下はいつ政治家を辞めても何も困らない人間である。むしろ、政治家を辞めて弁護士に戻るなり、テレビ番組に出演している方がよっぽど稼ぎがいいはずだ。
だから、橋下は票に媚びる事無く、橋下の信じた事を堂々と主張する。これこそ本物の政治家であると私は認めている。

しかし、橋下が愛国者かと言うと、私は全く愛国者と思っていない。
ただ、愛国的な事は沢山しているのも、同時に認める事実である。
朝鮮学校への補助金を私も在特会として大阪市や大阪府に「やめて欲しい」と要望して交渉した事もあったが、橋下はいとも簡単にそれを止めてくれた。
最近ではピース大阪の歴史捏造展示にもメスを入れてくれて、捏造写真などがごっそりと削除された。
良い事をしてくれたら、そこは「ありがとう」と正直に感謝はしたい。沢山の「ありがとう」が橋下にはある。

しかし、橋下を応援するか、どうかとなると、複雑な問題がある。

この男は最終的には「国賊」なので、目先の「愛国的な行為」にうっかり騙されて応援し、票を投じ、力を与えてしまうと、特別永住者に「外国人地方参政権」を与えたり、「竹島を韓国と共同管理」する事になったりしてしまう。

ある意味ではヒトラーと似ているかもしれない。良い事をしてくれるからヒトラーに国民は投票した。そして、どんどんドイツは良くなっていき、強くなっていき、国民のそれを歓喜の声で支持し続けた。
そして最後には、ドイツを滅茶苦茶にされたのである。

このドイツの歴史に習うなら、橋下は良い事を沢山してくれるから応援したいが、その行き着く所は「破滅」だと私は警笛を打っておきたい。


先述したが「特永者への外国人地方参政権付与」「竹島を韓国と共同管理」など、トンでもない事を既に公言しているのだ。

ヒトラーは国民に「ユダヤ人をホロ・コーストする」と公言していなかったから、ドイツ国民もヒトラーに騙された論は通用するが、橋下の場合は公言している以上、「橋下に騙された」は言い訳に出来ない。

外国人地方参政権を認めたら、これは「権利」なので簡単に奪い返せなくなる。又、「参政権」が認められたら「被参政権」(外国籍のままで立候補する権利)も認められる事になるのは明白だ。
「参政権はあるが、被参政権はない」って、逆におかしい話だからな。
今でも選挙に出る為に帰化する在日はいるのだから、被参政権がなくても、実質的に(潜在的な)朝鮮人が立候補して、在日が投票して市議会議員や府議会議員を出して行く事は簡単だ。

そして、いずれは「国政での参政権、被参政権」にもなっていく事になる。
又、国政の参政権や被参政権が得られる頃になれば、もう、国民と同じ「権利」になっているので、(特永の)在日が「警察官」「検事」「裁判官」になるようになる。


前置きが長くなったが、そのような「橋下観」から大阪都構想を見ると、この人の「天皇陛下」への思想も疑わざるを得ない。

そもそも、日本国の領土は畳一枚の土地と言えど、全て天皇陛下の領土である。竹島も又、天皇陛下の領土である。
竹島を半分、チョンコの分けてやると言うのは「天皇陛下の土地(竹島)を半分、チョンコにやる」のと同じ事である。

本来「都」は天皇陛下がお住まいになられている処の意味がある。もともとは平安京の「京都」から始まり、京都から天皇陛下が江戸(東京)に移り、現在は皇居が東京にあるので、東京は「都」がついている。京都は「府」がついて京都府になった。
「京」「都」「府」って考えたら、「なんじゃ、そりゃ!?」な地名だが・・・

もっとも、大阪都構想は「二重行政の解消」が主で、別に天皇陛下に大阪でお住まいになって貰うとかの話じゃないから、天皇陛下の話は論点が違うとは思うが・・・、だが、どこかで橋下の「天皇陛下」「皇室」に対する敬意の念の無さが滲み出ているように感じる。

実際に大阪維新の会のホームページにて、「天皇」がこのように使われている。
http://oneosaka.jp/policy/policydetail/07.html

「大阪市役所は市の25%もの土地を所有・管理し、関西電力の株式を1700億円超も保有する巨大事業体でまるで"大阪市帝国"だ。市長は天皇、区長は官選知事である。区の行政には住民自治はない。大阪維新と都構想はこれを解体する。この作業は戦後改革にも匹敵する大阪の街の"民主化"であり、正常化である。これがどうして「分権に逆行する」のだろう?」

どう見ても、天皇を敬う念が感じられない。



私が大阪都構想に「賛成」か「反対」かは、この批評に関係ないので明言は避ける。

ただ、断言してもいいが、こいつがヒトラーのように国会で単独過半数を占めるようになれば、天皇に牙を剥く人間だ。


【投稿者】
川東大了

登録番号
No.917
日時
5月11日(月)
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